第16回全国部落史研究大会報告
[ 2010-08-08 ]
カテゴリ:報告情報
第16回全国部落史研究大会が8月7日(土)・8日(日)の2日間にわたって、奈良県解放センターで開催された。主催は全国部落史研究会と奈良人権・部落解放研究所。東日本部落解放研究所からも6人が参加した。
【研究大会の概要】
第1日目(7日) 分科会
前近代分科会 テーマ 多様な被差別民
報告1 中世非人宿と近世夙村/吉田栄治郎(天理大学)
報告2 常陸国水戸領の元猿引頭・申太夫といわゆる「雑種賤民」の諸相/坂井康人(東日本部落解放研究所)
司会 中尾健次(大阪教育大学)
近現代分科会 テーマ 差別糾弾闘争の再検討
報告1 初期水平社運動と糾弾闘争 兵庫を中心に/高木伸夫(社団法人ひょうご部落解放・人権研究所)
報告2 奈良県水平社の差別糾弾闘争と行政対応/駒井忠之(財団法人 水平社博物館)
司会 井岡康時(奈良県立同和問題関係史料センター)
第2日目(8日) 全大会
シンポジウム「天皇陵をめぐって」
パネリスト 高木博志(京都大学人文科学研究所)、今尾文昭(奈良県橿原考古学研究所)、辻本正教(部落解放同盟奈良県連合会)
コーディネーター 吉田栄治郎(天理大学)
地元特別企画 フィールドワーク「奈良町近郊の歴史と文化を訪ねて」
講師 奥本武裕(奈良県立同和問題関係史料センター)
なお、来年の第17回全国部落史研究大会は2011年8月6日(土)・7日(日)、佐賀県教育会館で開催予定。