松浦利貞著『武州小頭甚右衛門の世界』
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近世の武州に生きた長吏小頭十一代甚右衛門の一生を描き、差別に屈せず誇りを持って生きた「えた」の人々の生活を浮き彫りにする。
- 【出版社/価格/発売日】解放出版社/2200円/2023年12月
- 目次
- はじめに
- 第Ⅰ部 関東の「むら」と弾左衛門体制
- 第1章 身分制社会と差別
- 第2章 関東の「むら」と弾左衛門
- 第3章 武州和名の「むら」
- 第4章 きびしい差別があったが
- 第Ⅱ部 武州小頭甚右衛門の世界
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- 第1章 諸国巡礼の旅人
- 1 伊勢参りの旅
- 2 東日本の観音巡り
- 3 大山道中記
- 第2章 千助から甚右衛門へ
- 1 父助命のため駆け込み訴え
- 2 所払い源六一件
- 3 大願成就を願い
- 4 千助、「ちょうり」小頭となる
- 5 差別は許さない
- 第3章「ちょうり」小頭として
- 1 御回状記録を作る
- 2 組下証文、手下証文をとる
- 3 元右衛門とまつの欠落
- 4 駆け落ちは許せない
- 5 四回も書き直す病死届け
- 6 大山唐銅灯籠寄進
- 7 「ちょうり」祈願差し留め一件
- 8 百姓村で「ひにん」がなぐられ殺されそうになる
- 9 百姓村との交流
- 10 ゆらが来た
- 第4章 広く知られた薬屋と日常生活
- 1 家秘相伝神通散
- 2 甚右衛門家の学問・教養と実名取得
- 3 活発な金銭貸借と土地の取得
- 4 家族ぐるみの田畑耕作
- 5 父の死
- 6 三男の出生と早世
- 第5章 家督を譲って
- 1 磔御仕置
- 2 息子が心配
- 3 忙しかった
- 参考文献、資料
- 11代甚右衛門略年表
- あとがき